マシュマロ実験

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有名な心理学の実験として、「マシュマロ実験」というものがあります。

1960年代に、スタンフォード大学の心理学者、ウォルター・ミシェルが、大学構内にある付属幼稚園で始め、4歳の子供たちが、高校を卒業するまで追跡調査したものです。

この実験では、4歳児たちを小さな部屋に招き、マシュマロを前に置きます。

「いま食べてもいいけど、15分間待つことができたら、もうひとつマシュマロをあげる、途中で食べたくなったら、ベルを押せば食べられるけど、もうひとつのマシュマロはあげられないよ」と、子どもに伝えて部屋を出ます。

どの子どもも、2つを手に入れるために、待つことを目標にします。

しかし、30秒も待たずに手を出してしまう子もいれば、じっと見つめているうちにこらえきれなくなってくる子もいます。

中には、テーブルに背を向けたり、手で顔を覆って、マシュマロを見ないようにしたり、手をたたいたり、指で数を数えたり、簡単な体操をやってみたりと、それぞれの方法で、自分の気持ちをマシュマロからそらそうとします。

最後まで我慢して、2つのマシュマロを手に入れた子どもは、全体の4分の1でした。

この実験から14年後、ミシェル博士はマシュマロ実験に参加した、被験者約600名の保護者や教師、学習指導者に対して、被験者たちの日常生活について尋ねるアンケートを送付しました。

その結果、我慢できずに1分以内にベルを鳴らして、マシュマロを食べた子どもたちは、学校でも家庭でも、行動上の問題を抱えている率が高いことが分かりました。

教室での問題行動も多く、かんしゃくを抑えるのも、難しかったというのです。

そして、15分待てた子どもは、30秒しか待てなかった子どもよりも、SAT(大学進学適性試験)のスコアが、平均して210点高かったのです。

この実験は、子どもの将来を予見する方法として非常にすぐれていることがわかりました。

4歳児がマシュマロ・テストでどのくらい待てたかということが、その子どもの将来の学業成績を物語っていたのです。

マシュマロを2個もらうために15分待てるかどうかということは、不愉快なことをいっとき我慢して、長期的な目標を達成することができるかどうかということを意味していたのです。

たったこれだけのテストで明らかにされた個人差が、その後の人生をかなり正確に予言してしまうことが、この実験のおもしろいところです。

また、この実験により、目標達成のために必要なものは「頭の良さ」ではなく、「自分を律する力」だということがわかります。

普段の自分の生活を振り返ってみても、「マシュマロを2つ獲得するために15分待つこと」にあてはまるようなことがかなり多いのではないでしょうか。

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