今、多くの人が感じていることは「自分がやっている勉強が正しいのかどうか」「この方法で本当に成績が上がるのだろうか」ということではないでしょうか。
1つのことをマスターするのに、すべて通じることがあります。
それは、「基礎が何であるかを見極め」、「徹底的に繰り返す」ことです。
これだけです。
これまでに1つのことに集中して取り組んでみたことがある人は、基礎が何だったかということを思い出してみてください。
上達した人ほど、基礎をただひたすら繰り返したのではないでしょうか。
野球であれば「素振り」、吹奏楽であれば「ロングトーン」、柔道であれば「受け身」です。
こうした練習を徹底的に繰り返し、「圧倒的基礎力」を身につけたことのある人は強いです。
基礎の厚みこそが、本番で大きな力を発揮してくれるということをよくわかっているからです。
バスケットボールの「シュート練習」を例に説明します。
最近「スラムダンク」が映画化されることが発表され、話題になりました。
「スラムダンク」は、バスケ素人の主人公・桜木花道の成長が読者の共感を呼び、累計発行部数は1億2千万部以上とスポーツジャンルとして歴代最高を記録した作品です。
花道はインターハイに出場することとなった際、自分がチームの勝利に貢献するために何が必要なのか安西先生に教えを乞います。
「オヤジ、何をすればいいんだ?」
「ほっほっほ。シュート2万本です」
「2万で足りるのか?」

その日から、花道は来る日も来る日もシュート練習を繰り返しました。
正しいフォームを研究するため、映像を撮り、仲間たちからもアドバイスを受けてただひたすらシュート練習を続けました。
初期の頃は、自分でもひどいと思えるフォームでしたが、練習を重ねるうちに、どんどん良くなっていることを実感するようになっていきます。
「もーちょっとボールは 高く上げた方がいいかな…」
「距離がずれるのは良いが、横にずれるのはダメだ」
花道は地道な努力が大嫌いな性格でしたが、このシュート練習の中で人間的に成熟していくのです。
身につけたシュートの基礎は試合ですぐには開花しませんでしたが、少しずつ基礎の成果を試合の中でも実感していくようになります。
そして、最終回。
山王工業戦。
20点差の劣勢を後半1点差まで詰め、最後の1秒でライバル流川からボールが渡り、花道がシュートを打ちます。
花道はシュートを打つ際、練習のときに何度も繰り返してきた「左手はそえるだけ…」とつぶやきます。
無音の中、吸い込まれるようにシュートはゴールに入りました。
派手なダンクシュートで最後の勝敗が決するのではなく、練習で繰り返してきた基礎的なジャンプシュートで劇的な試合の決着がついた、というところに作者の美学を感じます。
最後の最後の決定打となるものは、やはり基礎なのです。
今、地道な基礎を積み重ねている人は、いつかそれが必ず花開くときが来ます。
そして、基礎の習熟度が自分の目標を達成するためにもっとも大きな力になってくれるのです。
今、何よりも優先すべきは「圧倒的基礎力」を身につけることです。
開花の瞬間を信じて、ひたすら基礎を繰り返しましょう。