ある漫画家の話

ある漫画家志望の若者の話です。

彼が17歳の時、ある短編マンガが準入選に選ばれ、担当編集者がついてくれることになりました。

そして気をよくした彼は、九州から東京に上京してきます。

当時はすぐにトップになれるくらいの気持ちだったそうです。

しかし、現実はそう甘くはありませんでした。

作品のネーム(あらすじ)を提出しても、編集者から相手にされません。

連載に至ることはありませんでした。

描いても描いてもボツになる・・・。

彼は当時を振り返り、こう語っています。

「さすがに自分の力のなさに気がついて、そうすると壁がどんどん高く見えてくるわけです。1週間で19ページも面白いマンガを描き続けるなんていうのは、人間にできる技じゃない。漫画家になるべく生まれてきた人にしかできないことなんだと思うようになってショックでしたよ」

描いても描いてもボツになる。

描いても描いてもボツになる。

描いても描いてもボツになる…。

彼は、ついに倒れて、1週間ほど体が動かなくなりました。もう漫画家になることを諦めようとしました。サラリーマンになら今からでもなれるかなとも考えました・・・。

でも、その時、当時の担当編集者がこう言葉をかけてくれたのです。

「こんなに頑張って、報われなかったヤツを俺は今まで見たことがない。必ず報われる日が来る!」と。

喧嘩ばかりしていたその編集者が、ふと言ってくれた言葉に、彼は泣きました。

とことん泣きました。

そして次第に「また頑張れるぞ!」と、気力がわいてきました。

彼が涙した後に立ち上がり、描き上げた作品。

それがあの国民的マンガである「ONE PIECE」です。

そして、かれの名前は尾田栄一郎さんです。

2022年11月には、コミック全巻の累計発行部数が世界で5億部を突破し、この数字は「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」として「ギネス世界記録」に認定されています。

現在は約30を超える国と地域でも刊行され、世界中の人に愛される作品になりました。

とことん頑張って、それでも結果は出ず「もうだめだ」と力尽きる瞬間にこそ、それまでの状況を一変するチャンスがあります。まさに「ONE PIECE」の世界観そのものです。

あきらめそうになりそうなときほど、「ここを突破すれば最大のチャンス」だと考えて努力を続けていきましょう。

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