どういう人が受験で失敗しますか?①

最近、ある生徒と面談をしていて、こんなことを言われました。

とても良い質問です。

成功する理由は人それぞれですが、失敗する理由はみんな共通しています。

これまでたくさんの生徒と関わってきましたが、答えは明確です。

「1冊の英単語帳を完璧に仕上げることができなかった人」

これだけです。

すべては「英単語帳」に集約されます。

失敗する生徒は1冊の英単語帳が仕上がらないうちに他のものに手を出します。

浮気性で、他のものに目移りしてしまうのです。

今はデータ分析がずいぶん進んでいますので、基本的にどの英単語帳もよくできています。

面談で「単語帳はどの程度仕上がったの?」というときに、「今はこの前話したのと別のものを進めています」という生徒が、その後どうなったのかを、これまでたくさん見てきました。

受験した大学すべてから不合格をもらい、浪人してもうまくいかなかった、ということがほとんどです。

勉強法の基本中の基本は、手を広げすぎず、1冊を徹底的に使い尽くすことです。

たくさん参考書や問題集を買っても、あまりいいことはありません。

不安になっていろいろ手を出したくなるものですが、今使っている参考書や問題集を完璧に仕上げることが何よりも大切です。

徹底的に反復して、どのページの問題であっても解けるようにしましょう。

一冊を何度もやり直すたびに、新しい発見ができるような勉強の仕方ができる生徒は合格します。

一方で手を広げすぎてしまう人は、見かけ上はたくさんやっているように見えるのですが、全然成績が伸びません。

成績が伸びないのは、「内容」ではなく「方法」や「徹底度」に原因がある場合がほとんどです。

受験勉強で最も大切なことは、「しつこいくらい繰り返すこと」に尽きます。

繰り返した回数は、テストの点数にそのまま反映します。

点数が伸びない人は、勉強は実は「頭の良さ」はあまり関係はなく、「繰り返す姿勢があるか」ということが問われています。

「点数=繰り返した回数」です。

1回でも多く繰り返した人が、より多くの内容を習得することができるということです。

「わかること」と「解けること」はイコールではありません。

わかっていても、何度も繰り返して定着をさせないと、問題は解けるようにならないのです。

こうした繰り返して定着させる姿勢があるかないかが、成績が伸びるか、伸びないかの最大の分かれ目になります。

これが「繰り返しの壁」です。

「繰り返す姿勢」というのは「準備の段階で納得するレベル」の話です。

テストで点数がとれない人は、準備の段階での納得のレベルが低いことが問題なのです。

試験を受ける前、「もうこれくらいの準備でよい」と納得してしまっていないでしょうか。

納得のレベルが低いと、それがそのままテストの点数に反映します。

「繰り返す回数は自分はこれくらいまででよい」と思ったところまでしか点数は伸びません。

自分でリミットを設定してしまっていることが、「繰り返しの壁」が越えられない最大の原因です。

「準備の段階で納得するレベルの高い人」ほど、テストの点数は高くなります。

テストの点数は、頭が良いか悪いかを計るためのものではなく、どれだけ繰り返したかを計るためのものです。

そう思えば、気持ちは楽になります。

「絶対に勝てない」と思うような人にでも、繰り返した回数で圧倒すれば、勝つことができるからです。

難関校に合格した受験生は、必ずと言っていいほど、ボロボロになるほど繰り返した参考書を持っています。

何度も何度も繰り返したため、背表紙のところがはがれて大破してしまい、テープなどでとめてあるものや、真っ黒になるほど手あかがついた参考書です。

こうした参考書は、愚直なくらい何度も、何度も、何度も繰り返す努力をやめなかった人が、最後には必ず勝つということをよく物語っています。

今まであれこれ手を広げすぎてしまっていた、という人は、一冊を徹底的に使うようにしていきましょう。

コメントを残す