失敗したことをどのようにとらえるか

太極図

私たちは、失敗をしたり、想定外のネガティブな出来事が起こったりすると、ほぼ自動的にネガティブな反応をしてしまいます。

しかし、同じような出来事が起きても、人によっては異なる反応をする人がいます。

同じ体験をしても人によって反応が異なる。

ネガティブと思われる体験をしたときに、ある人はネガティブな感情で反応する一方、ある人はニュートラルな反応をし、またある人はポジティブな反応をすることもある。

それはなぜなのでしょうか。

それは、「起こったことをどのようにとらえるか」ということが人によって違うからです。

たとえ失敗したことであっても、そこから次に生かすことを1つでも多く見出すことができれば、「次はもっとがんばろう」という意欲につなげることができるからです。

この心の持ち方で常にいることができれば、どんなに危機的な状況であっても現状を肯定的にとらえることができます。

「危機」という文字には「危ない」と「機」の両方が含まれています。これは「クライシスはより大きな飛躍のチャンスでもある」という意味をあらわします。

古代の中国には、「この世にある森羅万象のすべての現象には陰と陽の側面がある」という陰陽思想が存在していました。

そのシンボルが「大極図」です。この図を注意してみると、ある深い知恵が隠されていることに気づきます。

大極図には陰の黒い部分に小さな白丸があります。

「一見不幸に思えるような出来事(=黒色)のなかにも、成功の種(=白丸)が隠されている。

だから落ち込まずに、希望を持って次の大きな成功の種を発見しよう」というメッセージです。

一方で、白く明るい部分にある小さな黒丸は、「一見良いように見えるできごと(=白丸)のなかには、失敗の種(=黒丸)が潜んでいる可能性があるということを意味します。

成功したからといって有頂天にならずに、注意深さ、思慮深さを保ち続けなければいけない」という戒めです。

太極図はこのような思想を表しています。

物事は多面的にとらえることができるものです。

何も考えずに、「失敗したから落ち込む」「成功したから喜ぶ」というだけの人に進歩はありません。

「1つの出来事が自分に何を教えてくれるために起こったのか」を自覚することです。

このことに気がついた人は、ものすごい勢いで成長していきます。

すべての出来事が自らを前進させる材料です。

1つの出来事を生かしていくためには複眼的な思考が不可欠です。

失敗に落ち込まず、逆に成功におごらず、すべてのことを自らの成長につなげていきましょう。

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