高校生の段階でできるようにならなければならないことは、誰も見ていないところで努力ができるようになることです。
高校生の場合、勉強では自学自習、クラブでは自主練ができるようになることです。
授業を受けるだけ、試験を受けるだけでは成績は絶対に伸びません。
誰も見ていないところで、授業でやったことを定着させるための勉強や、試験のやり直しをしっかりやってはじめて、成績は伸びます。
クラブでも、他の部員と同じように練習をしていたら、実力は絶対につきません。
誰も見ていないところで他の人が通常やるよりも多くのことを意識的にやるようにしていかないと、実力はついていかないのです。
自分にしかわからない孤独な努力をするしかありません。
でも、地味な努力の中に達成感が感じられるようになってきたら本物です。
小学生までは、つきっきりで勉強や練習を見てもらって、認めてもらってこそ伸びます。
これまで自分がやってきたことの中で、家族や、先生、コーチに認めてもらって達成感を感じたという人も多いのではないでしょうか。
自分が達成できたことを誰かに認めてもらいたくて仕方ないというだけの人は、子どもと同じです。
幼少期からの延長線上で、何かを達成したときに「見て!見て!」と言ってくるのはかわいいですが、それだけで終わってしまってはいけません。
認めてもらうためだけにがんばっているわけではないからです。
自信をつける方法は2つあります。①他人に認めてもらうことと、②自分で達成感を得ることです。
他人に認めてもらうことだけの人は伸びません。
オーケストラの世界に、「楽器の練習を一日休めば自分にわかり、二日休めば師匠にわかり、三日休めば聴衆にわかる」という言葉があります。
一番敏感に自分の状態を感じられるのは自分であるということです。
これとは逆に、毎日の努力の中でわずかな成長を自分で感じられるようになる瞬間があります。
こうした瞬間を積み重ねていく先に、本当の自信があります。
自分で決めたことをやり通していく過程の中で、自分で変化を発見していくことが何より大切なのです。
このようにして身につけた自信が、本番の猛烈なプレッシャーの中でも、どんなに劣悪なコンディションの中でも、本当に実力を発揮してくれる力になります。
また、人生のあらゆる局面で、どんな困難な状況に直面しても、それを切り抜けて生き抜いていくための力になります。
こういった本当の自信を身につけられるように、誰も見ていないところの努力を大切にしていきましょう。