面談で必ず聞いていることがあります。
「自分なりにどんな勉強方法を工夫しているの?」ということです。
これまで担任してきた生徒の中で実力を大きく伸ばした生徒たちは、勉強法を工夫して編み出していました。
勉強で大事なのは「何をやるか」と「どのようにやるか」で、「どのように」という部分に徹底的にこだわり、自分が一番力をつけられる方法を試行錯誤しながら見つけていくことは本当に大切です。
ただやみくもに頑張るだけではダメです。
自分なりの工夫を考えましょう。
「勉強する」は韓国語で「コンブハダ」と言いますが、ハダは「する」という意味、「コンブ」は「工夫」という意味です。
つまり、「勉強」=「工夫」ということです。
「勉強」とは、やみくもに頑張ることではなく、工夫の限りを尽くして結果を出すことです。
なかなか成績が伸びなくても、工夫の仕方しだいでできるようになるのが勉強なのです。
過去に、世界史を少しでも早く覚えるために、授業で「これは大切だ」と思うキーワードとなる言葉が出てきたら、その瞬間に何度もリフレインするという方法をとっている生徒がいました。
たとえば、「ケマル=アタテュルク」というキーワードが出てきたら、瞬時にこのキーワードを頭の中で何度も唱えてみるのだそうです。
そうすると、授業を受けた時点でもうその単元の定着度が、ただ漫然と授業を受けている生徒に比べて格段と上がってしまうのです。
もともとは英単語を調べるときに、辞書で調べながら英単語を何度も頭の中でリフレインするようにしたら覚えやすくなった、ということから編み出した方法ということでした。
苦手なテーマや、解けなかった問題などが載っているものを1つのファイルにまとめて入れておき、少しでも時間が出来たらそれを見て触れる頻度を増やしたり、待ち時間に頭の中で再現したりして、定着度を高めるという工夫をしている生徒もいました。
自分は通学時間に電車の中で復習するのが一番復習の効率が良いけど、電車で座ると寝てしまうので、絶対に座らないと決めて、席が空いていても立って勉強するようにしている、という生徒もいました。
自分の弱さを自覚しているがゆえに、それをカバーする方法をしっかり考えた、という部分が素晴らしいと思います。
成績は工夫と改善の積み重ねで出来ています。
どんなに絶望的な状況でも、たった1つの工夫で劇的に状況が改善してしまうことがあります。
アイディアしだいで状況がいくらでも変わるのが、非常に面白いところです。
もちろん、工夫が必要なのは勉強に限ったことではなく、仕事でも同じです。
企業もより良い商品・サービスを提供できるよう、毎日改善に改善を積み重ねています。
たとえば、日清食品のロングセラー「チキンラーメン」。
あるとき、社員たちが知恵を絞り、「たまごポケット」なる凹みをつくりました。
メーカー側は、ただ麺の塊に凹みをつくっただけです。
味が変わるわけでもなく、たまごを乗せるための凹みをどうしてもつくってほしいという、消費者の強いニーズがあったとは思えません。
ところがこれにより、売り上げの前年対比がなんと4割増、過去最高の売上げという大ヒットを記録しました。
さらに、その後、黄身と白身を分けて乗せることのできるWたまごポケットという形に進化させ、さらなる販売増につながりました。
チキンラーメンのようなロングセラーの人気商品ですら、まだ工夫の余地があるのです。
また、一時期集客が低迷していたUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)。
東京ディズニーランドに比べてリピーター率が低く、業績の低迷が続き、閉園の危険までささやかれるほどでした。
金がない、人員も足らないという中で出た起死回生のアイディアが、「ジェットコースターを後ろ向きに走らせる」というものでした。
これまで世界中どこのテーマパークにもなかった、全く新しいアイディアでした。
また、すでにあるジェットコースターのレールやプラットフォームを活用しすれば、設備コストは最小限に抑えることができます。
これが大ヒットとなった「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ~」でした。
前代未聞のアイディアに、オープンと同時に長蛇の列ができ、ついに日本におけるアトラクションの待ち時間を更新(9時間40分)するほどの大人気アトラクションとなりました。
この起死回生の一手により、この年の来場者は開園以来の1000万人越えを達成し、USJは劇的な復活を遂げます。
そして、その後も新しいアイディアで数々のヒットを飛ばし、現在に至ります。
このように、小さな工夫であっても、それが大きな結果がつながることがあります。
朝も昼も夜も、寝ても覚めても工夫を考え続けていれば、必ず道は開けます。
どんなに絶望的な状況の中でも、あきらめずに打開のための一手を考え続けましょう。
たくさん工夫を考え出して、試行錯誤をしながら方法を磨き上げていってください。