成績を伸ばすために最も大切なことは「分析」です。
これをやらない人は、いくら一生懸命勉強したとしても伸びません。
「一生懸命やっているのに、なかなか成績が上がらない」、「一生懸命やっているのに、なかなか試合に勝てない」もし、このように考えているとしたら、完全な勘違いです。
競争社会においては「一生懸命やる」ということは当たり前のことです。
受験においても、みんなが一生懸命やっている、ということを前提に考えないといけません。
成績が伸びる人ほど謙虚です。
自分より一生懸命頑張っている人がたくさんいることを知っています。
受験が終わった後、超難関大学に合格した生徒に話を聞くと「大して勉強してないのに合格してしまった」と答える人が、実はけっこうたくさんいます。
これを絶対に真に受けてはいけません。
出来る人ほどものすごく謙虚なので、価値観のインフレが起こっています。
「周りは猛烈に勉強をしているのに比べ、自分の勉強はまだまだ足りない」という意識なので、よくよく話を聞いてみると、メチャクチャやっているのです。
逆に言うと、そのような価値観だからこそ、どこまでも成長していけるのです。
「一生懸命やっている」という意識は、現状の一生懸命やっている自分に満足してしまっているわけですから、「これ以上一生懸命はやらない」という意識につながります。
それこそ、本当に自己満足です。
競争相手に対する敬意が足りない、と言っていいかもしれません。
「自分が一番頑張っている」と思った時点で負けです。
もっと頑張っている人間は世の中にはたくさんいます。
一方、ただ一生懸命やるだけでは成績は伸びません。
たとえば、レストランにご飯を食べに行くとします。
お店の主人が「一生懸命作った料理です」と言って出してくれた料理が、あまりおいしくなければもう二度とその店にはいきません。
お客さんにとってみれば、その店の主人が一生懸命頑張ったかどうか、は全く関係ないのです。
関係があるのは、出された料理がおいしかったかどうか、ということだけです。
もし自分が一生懸命やっていると思っていて、でも結果が出ていないのであれば、このレストランの主人と全く同じです。
業績が悪い店ほど、「一生懸命やっているのに景気のせいでお客がこない」と言って、お客さんに来てもらうための方法を考えることをおろそかにします。
「一生懸命やっているのに」という言葉は、反省の拒否です。
工夫やアイディアで変えられることはいくらでもあるはずなのに、「一生懸命やっている」と思っていると、頑なに同じ方法だけをただひたすら繰り返すということに陥ってしまいます。
たとえば、クラブ活動の練習も、何も考えずにやっていたら力をつけることはできません。1つ1つの練習に意味を持たせてやることです。
野球のバッティングの練習であれば、打率を高めるためにスウィングを毎回少しずつ軌道修正していきます。
「今回は肩を意識してスウィングをしてみよう」とか、「腰を意識してスウィングしてみよう」とか、「グリップを意識してみよう」とか、意識するポイントも少しずつ変えていきます。
そして、軌道修正の中で、打率が最も高いスウィングを身体に覚えさせていきます。
こうした小さな意識の積み重ねが、打率を上げるためには不可欠なのです。
打率が上がらない人ほど、「自分は一生懸命やっている」と自己満足し、何も考えずにバットを振り続ける練習だけをしています。
勉強も、何も考えずにやっていたら、成績を上げることはできません。
英単語の記憶の定着率を高めるために、「スキマの時間に頭の中に詰め込んで、反復して覚えよう」とか、「夜寝る前に復習時間を15分間とるようにしよう」とか、具体的に方法を考えて実践することではじめて成績は上がります。
繰り返しますが、「一生懸命やる」のは当たり前です。
まずは、周りも自分と同じくらい、あるいはそれ以上に一生懸命やっていることを意識することです。
そして、どれだけ具体的に方法を考えて実践したかということが、結果の違いになって表れます。
「一生懸命やっているのに…」という言い訳をせずに、具体的な方法を考えていきましょう。