中国の官僚を採用する試験であった科挙においては、受験生は布団、食料、鍋や釜など食料を煮炊きする道具などを用意して3日2晩かけて試験に解答したといわれています。
50万人受験して合格者はたった300人(合格率0.06%)、合格者の平均年齢36歳という大変難しい試験でしたが、合格した場合、一族郎党の栄達が約束されました。
一族郎党、村中の期待を背負って受験をしにきた受験生は、3日2晩かけた持久戦を戦います。
こうした精神力の耐久レースのような試験を突破した人だけが、官僚になることができるというものでした。
科挙は、テストというものが精神力の勝負であることを物語っています。
テストは最後まで心が折れないことが大切です。
1つの試験の中でも解けない問題にとらわれすぎて、簡単に解ける問題を落としてしまったり、全体の日程の中でも、できなかった教科に引きずられて、他の教科にまでその影響が及んでしまうということがないようにしなければなりません。
「どんなに心が折れそうな状況であっても、冷静さを失わず、解ける問題を探していくことができるかどうかということが試されている」と考えてください。
特に、最初の方ですごく難しい問題に直面すると、心が折れてしまい、本来であれば解答できたような問題も、解答できなくなってしまいます。
また、時間との戦いになる教科もありますので、1つの問題にとらわれすぎて時間を浪費してしまうと、大問を1つまるまる残したままタイムアウトなんてことも起こります。
全体の時間が足りなくなることが予想される場合には、解くのに時間がかかる問題は飛ばして、先に進みましょう。
それから、英語長文や、現代文でよくあるのが、課題文が難しい場合、設問が比較的簡単に設定されていたり、逆に課題文が簡単な場合、設問が難しめに設定されていることがあります。
課題文が難しいと、「何を言っているのかさっぱりわからないから設問が解けるわけがない」と考えてしまいますが、設問が逆にヒントになって本文が理解できることがある、ということも忘れないでください。
1つ1つの結果を引きずらないことも大切です。
「大失敗してしまった」という思いを引きずっても、良いことは1つもありません。
一生懸命勉強したのに全然テストがうまくいかなかった、というときこそが勝負です。
辛い状況は多くの人にとって同じように起こっています。
失敗をひきずらず、どう立ち上がったかという部分が最も試されていると思ってください。
「定期試験なんて科挙より簡単」、「受験なんて科挙より簡単」と思えば怖いものはありません。
「全力を出し切った」と言えるような戦い方をしていきましょう。