どういう人が受験で失敗しますか?③

成功するために大切なのは、失敗するパターンをすべてつぶすことです。

失敗するパターンをつぶした分だけ、成功に近づきます。

成功する要因は人それぞれで、「自分に合った方法」を試行錯誤しながら見つけていくことが大切ですが、失敗する理由は全員必ず共通しています。

どういう人が受験で失敗するか?

この質問に対する3つめの答えは、「自分で勉強をする時間を確保できなかった人」です。

そんなこと、当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、実は全然当たり前ではないのです。

自分で勉強する時間が確保できない最大の要因は、塾や予備校です。

おそろしいことに、塾や予備校で授業を受けると、「わかったような気になってしまう」のです。

そして、さらに授業を受けている時間で「勉強をした気分になってしまう」のです。

授業を受けることはきっかけであって、定着のためにはそれこそ血のにじむような努力が必要です。

これまで面談で、様々な生徒から話を聞いてきました。

「ちょっと取りすぎじゃない?」と聞くと、「どれも必要なんです」と答える生徒の多くが、実は塾にだまされています。

塾も商売ですので、出来る限りたくさんの講座をとらせようとします。

実績は一部の生徒にあげてもらえれば良いので、多くの生徒は受講料を支払ってもらうだけの「お客さん」です。

受験生の不安につけこんで「あれもこれも」受講させようと勧めてくるのは、商売だからです。

商業主義的な部分を見抜く、本当の意味での頭の良さがないと受験は突破できません。

受験生は基本、不安で不安で仕方がないので、何かにすがりたくなります。

でも、不安が強い生徒ほど、塾・予備校で授業を取りすぎて、自分の時間を失っていくのです。

「勉強をしなかったから落ちる」というのは低レベルの話で、ある一定以上のレベルの生徒であればそれなりに勉強をします。

塾に依存しすぎて自分の勉強時間を確保できず、定着の努力が足りなかったから受験で失敗するのです。

大学受験は、中学受験とは全く異なる世界です。

中学受験までは、塾任せである程度力がついてしまうのですが、大学受験は塾が逆に足かせになってしまうことがあります。

床屋さん(美容院)のようにお客さんは座っているだけですべてやってもらえる、という状況ではないのです。

中学受験と違い、大学受験は自学自習の時間がものを言います。

習ったことを確実に自分のものにするためには膨大な練習の時間が必要です。

受験勉強に限らず、何かを身につけるためには最低限必要なトレーニングの時間数というものがあります。

たとえば、その昔、日本が太平洋戦争を戦っていた頃、一人前の戦闘機のパイロットを育てるために、一定の飛行訓練時間が必要でした。

一定以上の飛行訓練時間がなければ技術が身につかないため、開戦の頃までは日本はとにかく自分でたくさん飛行させて訓練させる方法で、パイロットの養成をおこなってきました。

真珠湾攻撃の開戦のころは、飛行時間1000時間以上の熟練パイロットが数多くいました。

ところが、戦争の初期に上層部のとった間違った作戦により、日本は大量に熟練のパイロットを失ってしまいました。

開戦後は、パイロットの訓練に十分な飛行時間を確保させませんでした。

戦闘機乗りは、なんとか乗れるようになるのが300時間、使い物になるのが500時間、ベテランと呼ばれるのが1000時間と言われていますが、戦末期になると、パイロットたちの飛行時間は、なんと100時間以下に低下していたと言われています。

飛行時間が不十分で非常に未熟な状態の者が戦闘に投入され、その多くが玉砕していったのです。

一方、アメリカは開戦と同時に、大量のパイロットの養成を組織的におこないました。

アメリカは日本とは逆に開戦後、飛行時間を大幅に伸ばしてパイロットたちを訓練をしました。

十分な飛行時間を確保して訓練をした米軍のパイロットが、次々に戦争に投入されたことで、日本は巻き返されていきます。

パイロットの飛行時間の差が、日米の勝敗を分けたのです。

このことからわかるように、 何かを身につけるためには最低限必要な時間数というものがあるのです。

よほどの天才でもない限り、自分で時間をかけずにできるようになることなどありません。

時間の使い方を精査して、自分のための勉強時間がどれくら捻出できるか、ということを常に考え続けましょう。

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