世界史の勉強法についての質問が多いので、手順をまとめました。
①授業をしっかり聞いて理解を深めること。
②1ページ分で区切って声に出してその内容を説明する。
③赤シートで隠して( )の穴が埋まるかどうかを確認する。
④( )の穴が埋まらない単語は書いたり、何度も発音したりして覚える。
⑤テキストを裏返して1ページ分再現する。
⑥スタンダード、一問一答を解く。
以下、それぞれの手順について説明していきます。
①授業をしっかり聞いて理解を深めること。
授業の理解度の深さは一番大切です。
すべての根幹は①の授業の理解にあるので、①の授業の理解が浅ければ浅いほど、②~⑥のハードルが上がり、いくらやっても頭に入ってこないということが起こります。
授業で大切なところを聞き逃した、という場合にはYouTubeに授業をあげていますので確認してください。
面倒くさがらずに、まずは授業で理解を深めることが一番の近道です。
②1ページ分で区切って声に出してその内容を説明する。
黙読と音読は理解の深さが全く違います。
「ちゃんと見ている」と思っていても実はちゃんと見ていません。
また、声に出さないと読み飛ばしてしまっているところが必ずあるのです。
さらに、声に出して内容を説明しようとすると、自分の理解がつながっていないところが明白になります。
声に出して内容を説明する際に、「前後のつながりがわかりにくい」というところがあれば、もう一度授業に立ち返って確認してください。
大切なのは、この段階で「どうつながっているのかがわからない」という部分をなくすことです。
③赤シートで隠して( )の穴が埋まるかどうかを確認する。
④( )の穴が埋まらない単語は書いたり、何度も発音して覚える。
あらかじめ赤シートの色で隠れるようなペンで空欄を入れておくようにしてください。
③の赤シートの( )は簡単に穴が埋まらなければ、④をやります。
④で大切なのは、ちゃんと自分の手で書くということです。
見ているだけではなかなか覚えられないものです。
何度も書くこと、知識が部分をピックアップして体系的にまとめること、あるいはわからない単語は1ページ分のルーズリーフに書き出しておいて、少しでもスキマ時間があればそれを見る、あるいはよく見る場所に貼っておくことです。
覚えられない用語は、歩いているとき、作業をしているときなどに頭の中に詰め込んで、何度も頭の中でリフレインします。
⑤テキストを裏返してテキストを見ないで1ページ分再現する。
ここまでできるようになったら、⑤です。
見ないで再現するのですが、途中で思い出せなくて詰まってしまったら一度テキストを見て、詰まったところから再現します。
そして、1ページ分、一度も詰まらずに再現できるところまで繰り返します。
最初は目の粗い再現でも構いません。
流れに必要な部分を拾って要約します。
「どういう前後関係なのか」、「論理的にどのようにつながっているのか」、「どの枠組みの中の説明なのか」ということが再現できれば、細かいところは飛ばしても構いません。
目の粗い再現ができたら、今度は細かいところも再現できるようにやってみます。
1ページ分ができるようになったら、絶対に他のページも同じようにできます。
根気強くやっていくと、1単元分、数単元分とできるようになります。
この⑤はぜひ友達同士でやってください。
すごい刺激を得られますし、お互いにとっても非常に良い勉強になります。
また、⑤は歩いているとき、作業しているときでもできます。
ここまでできると⑥の問題を解くというのは、確認作業です。
テキストを数ページ分⑤まで進めば、⑥に入れるのですが、スタンダードであれ、一問一答であれ、楽に解けるということがわかると思います。
説明問題、並べ替え問題、正誤問題、空欄補充など様々なタイプの問題を解くことが出来るようになります。
スタンダードは⑤の再現の後ではなく、③、④の( )の穴が埋まる段階でやるのでも良いです。
最悪なのは他の手順をすっ飛ばして一問一答「で」覚えようとしてしまうことです。
一問一答はバラバラな用語が並んでいて、とても覚えにくいです。
つながりがわかりにくく、一問一答から最初に入ると単なる暗記になってしまうのですぐに忘れます。
逆に⑤の後にやると、自分の知識の抜けがわかり、知識の網羅度の穴を埋めることができます。
また教科書「から」入ることもお勧めしません。
教科書は抽象度が非常に高く、勉強の入り口段階には不向きです。
逆に、⑥の前後に教科書を読むと、「こうやって要約するのか!」とコンパクトに知識を圧縮する方法に感心すると思います。
ただ、スタンダードの文章が山川の詳説世界史の文章になっていますので、スタンダードで代用することもできます。
スタンダードの空欄を埋める際に空欄の前後だけ見て埋めるのではなく、しっかり読んで(できれば声に出して)埋めるようにすると良いです。
ここまで勉強法について解説してきましたが、大切なのは時間がかかることを厭わないことです。
知識を身につけるというのはとても時間がかかることです。
時間をかけずに覚えられる、という楽な方法はありません。
根気が勝負です。
⑤の再現は松山も付き合いますので「できるようになった!」と思ったらやりに来てくださいね。