一緒に頑張る仲間を見つけることも大切なのですが、それと同じくらい大切なのはライバルを見つけることです。
高3では毎回、卒業前のLHRで「6年間の学校生活を振り返って」というワークシートを書く機会があるのですが、その中に「尊敬する同級生とその理由」を書く欄があります。
「実は〇〇さんの〇〇なところがすごく良いなと思っていて、少しでもそうなりたいと思って意識していました」ということを、みんなたくさん書いてくれます。
ワークシートのこの欄はとても大切だと思っていて、卒業を前にして改めてこの問いに向き合い、書いてみることで同級生の良いところや、尊敬する自分自身の気持ちをたくさん発見することが出来ます。
あくまで自己の振り返りや、分析のためにするものなので、公表できないのがとても残念なのですが、「ちゃんと同級生の良い部分をたくさん見てくれているな」ということがわかり、嬉しい気持ちになります。
本当に同級生の存在は尊いのだということを、卒業を前にすると改めて実感します。
卒業前にやるのは少しもったいないので、もう少し早く同級生の良いところをたくさん意識出来ると良いと思っています。
普段当たり前のように接しているとなかなかわからないものですが、意識してみると素晴らしい同級生たちに囲まれて、生活できているのです。
成長し続ける人の特徴は、人の良いところを見つけるのが上手な人です。
同級生の良いところは、とことん吸収しましょう。
同級生の中で尊敬できる人を自分の心のなかでライバルにしてください。
尊敬できる同級生がたくさん見つかるはずです。
あの人が自分のライバルなんて恐れ多い、と思う必要も、別にライバルであることを宣言する必要もなく、自分で勝手にライバルだと思えばよいのです。
そして、ライバルを見つけたら、「その人の良い部分を自分にも取り入れよう」、「自分もできるようにしよう」、と取り組むのです。
受験はもちろんですが、人生は人間力の勝負なので、最終的には人間力のある人が何でも上手くいきます。
上手くいくのは「能力の高い人」ではなく、「性格」や「取り組む姿勢」の良い人です。
「能力の高い人」は「性格」や「取り組む姿勢」の良い人に絶対に勝てません。
「周りから尊敬されない人」、「応援されない人」は決してうまくいかないように世の中はなっているのです。
ライバルの話をすると、「他人と比較するな」というアドバイスが時々出ます。
でもこれは、「他人と比較したときに、ネガティブな気持ちになるな。落ち込んで他人の足を引っ張ろうとするくらいなら、比較するな」という意味なのではないでしょうか。
他人と比較する場合は「何を比較し、それをどのように捉えて今後どうするか」ということが重要となります。
また、軸が他人にしかないと辛くなってしまうだけなので、自分の時間軸でどれくらい成長できたか、前に進めたかということも一方で大切にしてください。
6年間という時間軸で見るとものすごい成長をしているのですが、1日前、2日前と比べても「問題集を〇ページ進めた」、「授業からこんなことを学んだ」、「過去問を1年分解いた」など、成長しているものなのです。
他人や数字だけが軸になることがないように、自分自身の軸を大切にして自信をつけてほしいと思っています。
ライバルと比べて劣等感に悩むのではなく、ライバルと比べて少しでも近づきたいというベクトルを持つようにしてください。
少し恥ずかしいかもしれませんが、同級生の良いところはぜひ直接伝えてください。
こんなにもたくさんの思いが伝えられずに卒業していくことを、本当にもったないと思っています。