×を〇にするのが勉強

テストの結果に打ちのめされている人もいるかもしれません。

「あんなに一生懸命やったのに結果が出なかった」という気持ち、よくわかります。

何より自分が現役で大学受験をしたときに、志望校から不合格を突き付けられた経験は、一生忘れません。

死に物狂いでやった結果が不合格。

全身全霊をかけて取り組んだ結果が、全否定です。

劣等感に打ちのめされました。

でも、今ではあの時に感じた劣等感こそが、何よりも大切な経験だったと思っています。

劣等感を持ったことのない人は、他の人の気持ちに寄り添うことができませんし、何よりも人にものを教える立場(教師に限らず、あらゆる仕事、親もそうです)になったときに困ります。

親になって思うことは、「失敗したこと」、「できなかったこと」、「わからなかったこと」「間違えたこと」、その一つ一つの「思いが叶わなかった経験」こそが、子どもにとって最も大きな財産になるということです。

「全然結果が出なかった」というときに、それをどう受け止めるのかということが人生では最も大切なのです。

「ビリギャル」の坪田信貴さんが、次のような話をしています。

~僕の教え子で、東京大学(東大)の最難関学部である理科三類に合格したB君。

彼は当初は理科三類に合格するレベルにはなく、あるときなど、東大模試の数学で1桁の点数を取ってしまい、顔面蒼白になっていました。

そして「もうダメだ。死んだほうがましだ。恥ずかしい。この結果は、親にも見せられない」と嘆いていました。

僕は、「てかさ、もっと良い点が取れると思っていたの?」と彼に聞きました。

すると 「いや、こんな感じだろうなと思ってました。全然手ごたえがなかったんで」とのこと。

そこで、「だったら、大丈夫だよ。自分が何がわかっていなくて、何がわかっているのか、現状がどうなのか、それをちゃんとわかっているなら、問題ない。僕なんか昔、 死ぬほど勉強して、テストの手ごたえもめちゃくちゃあって、これは満点に違いないと思っていたら4点だったことがあるからな」と笑うと、「え? 先生もですか? それ 10点満点での話ですか?」と満面の笑みになって返してくるB君。

「もちろん、100点満点での話だよ笑!でもね、違うのよ。実際、僕は100点より4点で良かった、と思ったんだよね」

「どういうことですか?」

 「だってさ、ちゃんと勉強したんだからさ、その単元に関して100分の4しか理解していない、ってことはないわけ。たまたま自分がわかっていないところばかりが出題されたってことなんだよ。逆に100点だったからといって喜ぶのはおかしいんだよ。だってさ、どんな単元でもパーフェクトに理解していることなんてありえないじゃない? たまたまテストのときに自分が理解しているところだけが出たわけでしょ? 模試なんてさ、それ自体が本番じゃなくて練習なんだからさ、自分ができていないところ(×のところ) を指摘してもらったほうが、自分の成長 (×が〇になること)につながるだろ?」

「なるほど~(笑)。でも、先生は、100点だと思って4点だったんですよね?」

 「そうだよ。〇だと思って、×だったんだよ。でも、だいたい女の子へのアプローチでもなんでも、そんなもんでしょ」

こうして、B君は「今は×でも、それを1つずつ◯にすれば良いだけなんだ」という精神で、見事にリスタートを切ることができたのでした。~

本当に勇気づけられる話だと思います。

×は一つひとつ〇にしていけば良い。

結果がなかなか出ないときほど、どのような姿勢でそれを受け止めるのかというのが大切になります。

本当に強い人は、「失敗しない人」ではなく、「失敗から立ち直る力が強い人」です。

「×を×のままで終わらせる」のではなく、「×を〇に変えられる」ように受け止め方を変えていきましょう。

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