法隆寺の五重塔は、地震の多い日本で、1400年以上に渡って倒壊していない建築物です。
その理由は、すごく丈夫に作ってあったからか、というとそんなことではありません。
実はとても揺れやすく作ってあります。
建物が倒れる最も大きな原因は、やはり地震です。
ただ、揺れない建物ほど、揺れが大きくなると倒壊しやすくなります。
それに対して、五重塔は揺れやすいからこそ地震の揺れをうまく乗り切ってきました。
この大昔の建物の構造を真似したのが東京スカイツリーです。
634mの高さがある東京スカイツリーは、なんと最大で往復10m揺れます。
つまり、「揺れながら安定している」のが五重塔であり、スカイツリーであるというわけです。
最近建設されている、免震構造の高層ビルやタワーマンションなども、みな揺れやすいしくみになっています。
人間でも同じです。
悩んだり迷ったりして、いつも揺れている人の方が案外強いものです。
「本当に自分のしていることが正しいのだろうか」と考え、不安を感じながら行動している人の方が強いのです。
逆に「信念を曲げない頑固一徹の人」というのは見た目は強そうでも、案外ポキッといってしまうものです。
特に悩みやすい人は、「揺れながら安定しているのが一番強い」と覚えておきましょう。
いくら揺れても、倒れなければ良いのです。
「揺るぎない自信」など持つものではありません。
自信というと、微動だにしない直立した建物のイメージかもしれませんがそれは実際には強くありません。
何度揺れても倒れるところまではいかずに、起き上がってくるというのが本当の強さです。