0を80にする努力と、80を100にする努力は全く性質が違います。
0を80にするよりも、80を100にする方がはるかに難しいです。
0を80にするのは軌道に乗せるまでが大変なのですが、努力がある程度軌道に乗ってくると、やればやるほどメキメキ力をつけていくのが実感できると思います。
ところが、80まで上がったこところで、たいていの人は満足してしまうのです。
8割をとれた、という安心感が努力をすることにストップをかけてしまいます。
でも、受験で最難関を突破したいと考えいる人は、80までの努力では甘いのです。
最難関を突破する生徒は、80にすることがゴールなのではなく、80にすることで初めてようやくスタートラインに立つことができた、という意識を持っています。
これまでたくさんの生徒と接してきましたが、最も感じたのはこの意識の違いです。
誤解がないように強調したいのですが、勉強は何よりも基礎が大切です。
基礎の習得に一番時間をかけるべきです。
国公立が第一志望であれば、共通テストで点数がとれなければ勝負の土俵にすら上がることができません。
ですから、まずこの段階に仕上げる努力を全力でやらなければなりません。
ここを突破することなく、応用問題にばかり手を出していると、必ず失敗します。
まずは模擬試験の成績をちゃんと上げることです。
基礎をまず完成させようと思ったら、模擬試験の過去問をじっくり解いて研究するのが一番です。
「何が基礎なのか」は、模擬試験の問題が教えてくれます。
80から100に仕上げる勉強において最も大切なのが、志望校の過去問演習です。
特に高校3年生の夏以降はどれくらい過去問に取り組めたかということが合否を分けます。
応用力をつける勉強は、過去問を解いて志望校と自分の実力の距離を測ることの繰り返しです。
常に自分に足りないことを分析し、補強をするということをとことん突き詰めて追求していけるかどうかの勝負です。
もちろん、まだ受験勉強を始めたばかりの段階で、80にすら届かない自分が嫌になってしまうことでしょう。
時々、どうしようもないスランプで底辺をさまよってしまうようなこともあります。
でも、絶対にあきらめずにまずは80までの基礎を完成させることに全力を尽くしてください。
一歩進んで、三歩くらい下がる状況や、いきなり振り出しに戻る、というような状況になることもありますが、80までの基礎力をつけることが何よりも先決です。
覚悟してほしいのは、そこから先の80から100までの努力の部分が、基礎の完成の先に必ずあるということです。
第一志望に合格する生徒は基礎から先の部分でしつこいほど過去問を解いて、徹底的に志望校の問題の研究をしながら応用力を培っていきます。
時には志望校と自分の実力の差に愕然としてしまうこともあります。
何度も何度もその差を突きつけられたとしても、決してあきらめずに戦い続けることです。
山登りで言ったら、10合目まである山の8合目まで到達してからが勝負であると言うことです。
8合目からの戦いは、自分と向き合いながら自分自身を乗り越えていく本当の勝負です。
それを乗り越えて10合目まで登れば、8合目までよりもはるかに美しい景色を見ることができます。
勉強に限らず、第一線で活躍している人たちは仕事にかける姿勢が違います。
自分の仕事に妥協を許さず、常に完璧を追い求めることができる人だけが実現できる特別な領域があるのです。
決して中途半端なところで満足することなく、高い目標に到達できるように、「自分がどこまでやれるのか、とことん試してみたい」という意識を持ち続けてください。