受験は集団戦です。1人で戦うよりも、みんなで戦う方が強い力を発揮することができます。
「周りはみんなライバルだ」という考え方では受験を戦っていくことはできません。
友達と教えあいながら勉強していくことが大切であるということを示したものとして、ラーニング・ピラミッドというものがあります。
これは学習方法の違いによる記憶の定着率の差をあらわしたものです。

このピラミッドからわかることは、ピラミッドの上半分の部分(定着率が低いもの)はインプットをするという方法になっているのに対し、ピラミッドの下半分の部分(定着率が高いもの)は、自分から能動的にアウトプットするという方法になっているということです。
また、「他者と議論する」、「他者に学んだことを教える」など、他者とのかかわりの中で学びあったものが定着率が高いということがわかります。
ただし、講義を聴くという部分の定着率が低いことについては、これを「講義を聴くことに意味はない」というふうに解釈してしまうと間違っています。
これは、講義を聞く「だけ」では忘れてしまうというように解釈する必要があります。
講義を聴いた上で、何度も見たり、読んだり、書いたりするという定着させるための勉強が大切になってくるというわけです。
さて、そうは言ってもやはり最も注目すべきは「他人に教えた経験」が定着率が90%で最も高いという部分でしょう。
人にものを教えるためには、自分自身が深く理解をする必要があります。
「どうやったら他の人にもわかってもらえるのか」ということを考えることで、自分自身の理解が深まるのです。
高校3年生を受け持ったときに、受験が近づくほど教室の中で多く見受けられるのが、友達同士でわからないところを教えあっている様子です。
このような様子を多く見受けるようになってくると、急激に成績が伸びる生徒が出てきます。
いつも思うのは、なぜこの状態がもっと早く実現しないのだろうということです。
わからないことは友達に聞くのが一番早いです。
教える方も人に教えることが大きなプラスになるということがわかっていれば、遠慮なくお互い分からない所を聞き合える関係が築けます。
さらに、みんなで一緒にがんばることで全体の意欲も高まります。
受験に向けて、クラス全体でわからないことを教え合える関係を作っていきましょう。