勉強をすることの意義は、「正確にやる」ことの大切さを学ぶことです。
人間ですから、ミスをゼロにすることはできません。
それでも、物事を正確にできる力は、何事においても非常に重要な力です。
テストでミスをした場合は点数を失うだけで済みますが、仕事では一つのミスが命にかかわることも少なくありません。
医師はもちろんのこと、建築士も、スポーツ選手も、物造りに関する仕事も、営業の仕事も、 どんな仕事でも、お金をいただいている仕事である以上、ミスは大きなマイナスにつながります。
より社会的責任が大きな仕事であればあるほどミスは許されないものですから、将来社会で活躍できるような人を目指す上では、物事を正確にやり遂げる力を身につけることが必要です。
テストにおいて最も大切なことは「正確に答えを求める」ことです。
正確に考えを組み立てて答えを導き出し、質問されていることに対して正しく答えるためには、すべての作業を正確に行う必要があります。
勉強も正しい努力を続けなければ身につかないし、問いを正確に把握して、ミスなく正確に作業できなければテストで点数を獲得することはできません。
受験勉強においては、ミスが多ければテストの点数は下がります。
わかっていてもできない、合わないということでは正解になりません。
正確にすることができないと結果につながらないことを突きつけられるのです。
では、ミスをしないためにはどのような考え方が必要でしょうか。
通常、何かミスをした時は「二度とこのようなことがないように気をつけよう」と考えます。
でも「気をつけよう」で止まってしまうと、必ずといっていいほどまた同じミスをするのです。
「ミスがないように一生懸命にやろう」というのは精神論でしかありません。
仕事においても、「今度から一生懸命やります。気をつけます」と言うだけでは、結局は同じ失敗を繰り返すのです。
「一生懸命やる」、「気をつける」ということの対立概念が「分析する」ということです。
ミスを何度もしてしまう人は「分析」がないのです。
一生懸命やらなくてもいいし、気をつけなくてもいいのです。
原因を分析したら、同じ失敗は確実に起こりにくくすることができます。
「これが原因で起こってしまった」と理解できるからです。
原因を分析したら、必ず具体的な対応策が立てられます。
例えば英語なら、①大文字・小文字の間違い、②ピリオド・クエスチョンマークの付け忘れ、③三単現の–s(-es)のつけ忘れ、④動詞の時制ミス(過去形、現在形、未来系、進行形など)、⑤単純なスペルミスなど、ミスしやすいことについてはあらかじめ頭に入れておけば、見直す際にミスの発見が早いです。
ミスをしない人はいませんが、自分がどのような所でミスをしやすいかを普段から分析してストックしている人は、ミスを大幅に減らすことができます。
「1点の差に何千人もいる」というのが受験の世界です。
単純なミスだと思って決して馬鹿にすることなく、ミスを抽象化して分類できるような視点を持ちましょう。