最強の勉強法

長く売れ続ける「おふろのアヒル」。愛される理由とは? - 価格.comマガジン

この時期、一気にギアが二段、三段と上がる人がいます。

共通しているのは、勉強したことを再現して人に教えることを実践していることです。

人に教えるのは、最も学習効果が高い「最強の勉強法」です。

自分が勉強した内容を人に説明する手法の効果については、1980年代にフランスのジャン=ポール=マーティン博士が提唱して以降、複数の実験で学力向上のメリットが確認されてきました。

他人にうまく説明するためには、まず自分がしっかりと内容を理解する必要がありますし、相手に正しく伝えなければならないプレッシャーのせいで勉強のモチベーションも高まります。

「他人に教えようと言われても、そんな相手はすぐに見つからない・・・」

そう思った方は安心してください。

本当に他人に説明しなくても、「教えるつもり」で勉強しただけでも効果は得られます。

最近の実験で有名なのは、2014年、ワシントン大学のネトイスコが行ったものです。

ネトイスコは学生たちを2つのグループに分けました。

1.「この後にテストがある」と思いながら勉強する。

2.「この後で他の学生に教えなければならない」と思いながら勉強する。

その後で両グループに確認テストを受けさせたところ、結果は予想以上でした。

「他の学生に教えなければ」と思いながら勉強したグループは、内容を正確に思い出す確率が28%も高く、とくに重要な情報ほど記憶に残っていたのです。

ネトイスコの実験がおもしろいのは、勉強するときに誰かに教えることを前提に学ぶと「思っているだけ」という点です。

「考え方を変えただけでここまで差が出たのは、他人に「教えるつもり」になったおかげで学習の姿勢が能動的になったからです。

他人にうまく説明するには、自分の中で要点がまとまっていなければなりません。

そのため、私たちは人に何かを教えなければならないと思うと、反射的にポイントを探して整理し始めます。

ポイントを押さえて理解をするから成績も上がる、というわけです。

最も効果的なのは、勉強した内容を、テキストを見ないで実際に声に出して説明してみる勉強法です。

といっても、わざわざ友達を誘って説明を聞いてもらう必要はありません。

教える対象は人間でなくてもいいわけです。

「ラバーダック勉強法」というものがあります。

お風呂に浮かべて遊ぶ黄色いアヒルのオモチャを相手に、自分が学んだことを説明していくテクニックのことです。

もともとはプログラマーの世界でデバッグ(欠陥の修正)のために使われてきた有名な手法でした。

やり方は簡単で、モニターの前に置いたアヒルのオモチャにコンピューター・プログラムを指し示し、「このコードにはこんな意味があって…」など一行ずつ説明していきます。

はたから見れば異様な風景ですが、その効果は絶大。

アヒルに説明するうちに頭の中が整理され、複雑な問題への解決策を思いつきやすくなるのです。

「ラバーダック勉強法」も基本は同じで、アヒルのオモチャに向かって、「国際連合の成立過程は~で、国際連合の組織は~で」といったように学んだことを思い出しながら説明していきましょう。

毎日、お風呂に浮かべたアヒルに勉強したことを解説していけば、相当な量の内容を再現することができます。

説明の相手は、アヒルのオモチャでなくても問題ありません。

自分のペットに説明してもいいですし、ぬいぐるみに説明しても良いです。

好きなものを選んでください。

シンガポール国立大学など、他の様々な実験でも、この方法で勉強することの効果は立証されています。

毎日その日に勉強したことを、何かに教えることを日課にしていけば、ものすごい力をつけることができます。

慣れてくると教える対象がなくても、時間や場所の制約なしに再現することができるようになります。

今は「こんなにたくさんのことが頭に入るわけない」と思っている人が多いのですが、世界史のテキストをすべて再現できる人も出てきます。

人間の能力に限界はないのだ、ということを毎回思いしらされます。

追い込まれたときに「絶対にやれる」と思っているかどうかの違いでしかないのです。

「絶対にやれる」と自分を信じて、2段、3段先のギアを探して自らの能力を大きく引き上げていきましょう。

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