失敗したことをいつまでも引きずってしまうことがあります。
でも、過ぎたことをいくら後悔してもプラスになることは一つもありません。
むしろ、大きなマイナスになってしまうことばかりです。
受験をしている最中に、ある1つの科目で失敗したことを引きずると、他の科目にも影響が出てしまいます。
また、先の日程の受験結果の不合格のショックを引きずって、後の日程の大学の受験にも影響が出てしまうことがあります。
受験は心理戦ですので、いかに失敗した問題や、科目、受験のことを引きずらないようにするか、という気持ちの切り替えの早さが最も重要になります。
コントロールできない要素は徹底的に排除することです。
考えても仕方のないことはスパッと諦め、今、自分ができることで挽回しようと考えることです。
普通は、自分が望むような結果が手に入らないと、つい、不平不満を言ってしまいます。
後悔することは簡単ですが、それで問題が解決するでしょうか。
人間は、「自分ではコントロールできないもの」に意識を奪われがちです。
肝心なのは、自分の思考や行動といった「自分でコントロールできるもの」なのに、コントロールできないものにこだわるために、自分を見失ってしまうのです。
コントロールできないことが心の中に居座っていては、いつまでたっても次のことに集中できません。
英語には「Pack your own parachute」という言葉があります。
これは、「自分のパラシュートは自分で責任を持って背負いなさい」、つまり「自分のやるべきことだけに意識を集中しなさい」という意味です。
重要なのは、自分ではどうしようもないことを後悔することではなく、いま自分ができることに意識を注いでいくということです。
例えば、フィギュアスケートを見ていると、ミスをしないことよりもミスを立て直すのがうまい選手が本当に強い選手であるということが分かります。
第一線で活躍中のフィギュアスケートの選手は、転倒をしてしまったら、演技中に瞬時に自分でプランを立て直すのだそうです。
フィギュアスケートの採点は加点法なので、失敗を挽回できる可能性があるからです。
また、ショートプログラムで失敗してしまったら、フリーで挽回すればいい。
羽生結弦や、浅田真央など、そうやって逆転勝利をしてきた姿を何度も見てきました。
本当に強い人は、失敗をしない人ではなく、過ぎたことにはとらわれず、今できることに全力で集中して失敗をカバーし、立て直す力を持っている人です。
受験に限らず、すべてに通ずる真理だと思います。