過去問を解く際に役立つ思考法

私大や国立二次の過去問を解いていると、なかなか点数がとれなくて落ち込むことがあります。

ただ、私大や国立二次の入試問題は、100点満点がとれるように最初からつくられていません。

基礎がまだ十分に反復して消化されていないと、全部が全部難しい問題に見えてしまいますが、基礎を何度も反復していくと、問題の難易度についての冷静な判断ができるようになっていきます。

入試問題に、もし難易度に細かくランクをつけることができたとしたらどうでしょう。

一つひとつの問題を、レベル1~レベル100まで細分化してみる、という考え方です。

そうすると、全ての問題がレベル100なわけでは当然ないのです。

レベル45や、レベル87、レベル5、レベル22など、様々なレベルの問題が混在しているわけです。

もちろん、実際に厳密なレベル分けができるわけではないので、主観で構いません。

でも、すべての問題が難しく見えているうちは、まだしっかり問題分析ができているとは言えません。

仮にレベル70までを基礎・標準問題とすると、しっかり分析すれば基礎・標準レベルの知識で解答できる問題が多いことに気がつくはずです。

レベル80や90の問題にばかりまどわされて、70までの取れる問題をたくさん取りこぼしている、ということがよく起こります。

国立の論述問題のように、問題文が何を聞いているのか正確に読み取れて、どこから書くか取っかかりさえつかめれば、芋づる式に書ける問題もありますし、私大の正誤問題のように受験生の知らない知識をたくさん並べておいて肝心なところは基本知識で正誤判定ができるように作られている問題もあります。

問題をしっかり分析すれば、レベル80や90ばかりの問題ばかりではないということがわかるはずです。

また、問題の配列は、受験生の心理に大きな影響を与えます。

特に、最初の大問や設問が難問で解けなかったり、時間がかかりすぎてしまったりすると、動揺して、後の設問にも大きな影響を与えてしまいます。

まして入試本番ともなると、慣れていない受験生は大きく崩れてしまうことがあります。

入試問題は、大きく分けると基礎・標準・難問・奇問に分類できます。

大学によりかなりこの割合は異なりますが、基礎・標準だけでも十分に合格点に届く学校が多いです。

難問や奇問ばかりに目が行ってしまいますが、まずは1冊の参考書で基礎を徹底的に固めましょう。

難問や奇問が参考書に載っていないというのは、あまり気にしないこと。

難問を解くために必要なことは、出てきたところで覚えればいいのです。

たいていの大学は6割~7割の点数で合格します。

(もちろん、得点標準化のある学校は各教科の全体の合計が達するだけでなく、どの教科もバランス良く得点をしなければなりませんが…)

100点満点から今現在の点数を見ると、はるかに足りないという感じがします。

6~7割まであとどれくらい足りないか、という考え方だと、いかに基礎的な問題でしっかり点数をとらなければならないか、ということがわかります。

たとえば、6割の合格最低点の所で「4割しかとれなかった」と嘆く人がいますが、逆に考えると4割「も」とれているのです。

あと2割をここからの追い込みによって伸ばせば、合格点です。

入試問題を解く際は、常にパーセンテージを出して、合格最低点までどれくらいかということを意識しましょう。

この時期からの猛烈な追い込みによって、多くの受験生が合格最低点の付近まではいきます。

合格最低点の付近に受験生の得点分布が集中します。

合格最低点を少しだけ超えることができるか、それともあと一歩のところで届かないか、というところの勝負になるのです。

こうした勝負に勝つためには、まずは基礎の反復を大切にすること。

それから、1回1回の問題演習の中で、「なぜ取れなかったのか」を分析することが重要です。

多くの受験生が、問題を解いてマルつけをするだけで満足をしてしまうのですが、実は、問題を解くこと以上にこの分析がもっとも重要です。

マルつけをして点数をつけるだけで終わってしまうと、いつまでたっても点数を伸ばすことはできません。

できなかった原因についての仮説を立て、その仮説に基づいて勉強を実行をします。

そして、その実行が正しかったかどうかということを検証します。

この仮説と検証がある勉強の仕方をしている人は、着実に点数を伸ばして最終的には合格を手にすることができます。

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