知的好奇心を触発してくれる本③

1.『シン・ニホン』(安宅和人)

[安宅和人]のシン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング)

日本の問題点ばかりがクローズアップされ、この国の未来を思うと暗澹たる気持ちになることがあります。

批判をすることは簡単なことですが、今の世の中、批判ばかりで建設的な議論がないことを心配していました。

はっきり言って、批判だけするのは無責任です。

批判と改革案はセットで考えなければなりません。

また、総花的な何でもかんでも改革するというのも、何に労力を割けばよいかがわからず、よくありません。

大事なのは、集中的に取り組むべきことを明示することです。

この本は「何をすれば日本が良くなるのか」ということを様々なデータを基に紹介しています。

論点は明確であり、政策提言も非常に的確です。

知的好奇心をくすぐるだけでなく、読むと未来に向けて気持ちが明るくなります。

2.『深夜特急』(沢木耕太郎)

バックパッカーのバイブルです。

これまでたくさんの国を旅行し、バックパッカーたちと交流する中で、この本について話してきました。

バックパッカーとして「読んでいないと恥ずかしい」という部類の本です。

「え?深夜特急知らないの?こんな面白いもの何で読まないの?ありえーん!」という感じです。

この本は「インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗り合いバスで行く」という無茶な計画を実現したという旅行記です。

読むと誰でも旅に出たくなってしまうという不思議な魅力を持った本で、この本に触発されて「猿岩石ヒッチハイクでユーラシア横断の旅」が企画されました。

バラエティ番組で活躍している有吉さんがデビューした際の企画ですが、これも面白かった。

覚悟さえあれば、貧乏な学生でもバックパック1つ背負って1人で世界を歩けるのだということをこの本は教えてくれます。

何不自由なく用意されたきれいな観光旅行ではなく、現地の日常の中をその日の興味のおもむくままに旅して、日本の暮らしでは出会えない人々に出会い、貧困や危険に出会う。

そんな旅の神髄ともいうべき魅力を余すことなく伝えてくれます。

3.『夜と霧』(フランクル)

夜と霧 新版の通販/ヴィクトール・E.フランクル/池田 香代子 - 小説:honto本の通販ストア

ナチス占領下のユダヤ人の収容所で、精神医学者のフランクル自身が体験したことについて書いています。

極限状況の中で、人々がどのように不安と戦ったのかということに興味があり、高校3年生のときに読みました。

高校3年生のときに読んだのは、将来に向けて不安を抱えていたからなのかもしれません。

今、高校3年生に薦めたいのは、自分が救われたからです。

自分の不安や悩みがいかにちっぽけなものなのか、この本を読んで思い知らされます。

収容所のユダヤ人たちの過酷な日常。

常に死にさらされる恐怖。

死が日常化した空間。

特に印象に残ったのは、「クリスマスまでには釈放されると信じていた人々が、クリスマスが過ぎたとたんに次々に亡くなってしまった」、という話です。

日々の出来事のとらえ方、未来に対する考え方しだいで、生き残れるか、そうでないかが分かれてしまうのだということを教えてくれます。(詳細は自分で読んでくださいね)

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