思考の整理は物の整理に表れる

勉強をする際に、避けて通れないのが「片づけ」です。

膨大な量の情報を整理し、重要度が高い、優先順位が高いものから集中的に取り組んでいくというのが勉強の鉄則です。

勉強を始める前に、自分の部屋や、机の周り、カバンの中の片づけをすることは、勉強の能率を上げるためにも必要です。

以降は築山節さんという脳神経外科の先生が書いた文章の引用です。

“「机の上はきちんと整理されますか?」

「いや、散らかっています。書類が山積みになっています」

「片づけないのはどうしてですか?」

「先にやらなければいけないことがありすぎるんです」

物忘れを訴える患者さんの中には、こういう人がよくいます。

カバンや机の引き出しに何が入っているのかを質問してみると、明確に答えられない。

それは記憶力に問題があるからではありません。

しまう時に、自分で意識して整理していないからです。

「この資料はよく使うから手に取りやすいところに置いておく」、「この関係の書類は大事だから、ファイル化してここにしまっておく」、「この書類はもう使わないから処分する」という整理を日常的に行っていれば、何がどこにあるかを聞かれてもパッと答えられるはずですが、なんとなくそこらへんに置いているので、後で思い出そうとしても思い出せない。

そういう人が仕事で混乱に陥っていくのは当然だと思います。

大きな仕事を任されたときには、思考を整理するということがどうしても必要です。

人間の脳には限界があるので、100個の問題を、たとえば五種類の問題に分類して、A、B、C、D、Eの案件があるという風に整理するから、大ざっぱに覚えていられる。

さらにそのAの問題にはa、b、c、d、eという問題があるという風に整理するから、後でAの案件の中にあるaの問題には、a1、a1、a3、a4の要素が含まれているという風に、100個の問題を全部思い出せるわけです。

これを思考の「ファイル化」と呼びます。

ファイル化ができているかどうかということは、身の回りの物の整理に端的に表れます。

たとえば、100個の問題をいくつかのレベルでファイル化できていれば、Aの案件とBの案件に関する資料で、しまう場所が自然と違ってくるはずです。

あるいはaの問題に関する資料はこのファイルにまとめておく、中でも優先課題であるa1に関する資料を目立つところに置いておくという風に、机の上が整理されてくるのが当然でしょう。”

つまり、「思考の整理は物の整理に表れる」ということです。

片づけをすること自体が、「思考を整理するための勉強の過程」であると考えて、毎日こまめに片づけをしてから勉強をするようにしていきましょう。

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