自分の努力の成果がしっかり実るかどうかは、受験計画にかかっていますので、たくさん調べて、たくさん考えて計画を立てましょう。
受験計画を立てる上で大切なのは、「最悪の事態を想定する」ということです。
誰もが「見たくないものは見ない」、「考えたくないことは考えない」という傾向があり、日本人はその傾向がとても強いといわれています。
でもそのような姿勢では、本当に最悪の事態が起こった時に、対応できなくなってしまいます。
我々がそのことを痛感したのは、東日本大震災でした。
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、政府や電力会社は、「想定外」という言葉を繰り返しました。
「想定外」というのは、「私は考えたくなかったことは考えなかった」、と言っているのと同じことです。
つまり、「こんな巨大な地震が来ることは想定していなかった」「これほどの津波は予想外だった」という言葉は、「マグニチュード⒐0の地震が起こることや、15mを超える津波がくることなど、その昔実際にあったとしても、考えたくないから考えなかった、だから何の手も打っていなかった」と言っているのと同じことなのです。
模擬試験でA判定が出ている学校でも、本番の入試では不合格になることが本当によくあります。
1つのケースだけしか想定できないと、それ以外の状況になったときに対応できなくなります。
一般受験は、本当によくできる生徒でも勝敗はたゆたって当たり前です。
受験で成功する人は勉強ができる人ではなく、「シビアな状況に対する想像力がある人」です。
ありとあらゆるケースを想定して準備をした人が受験では最も強いです。
大きく分けるだけでも
①共通テスト+個別両方うまくいく
②共通テスト+個別両方うまくいかない
③共通テストはうまくいったが、個別で失敗する
④共通テストで失敗したが、個別で成功する
という4つのケースがあります。
②になるか、④になるかは計画が大きな分かれ目です。
共通テストが失敗しただけで総崩れしてしまう人は、個別の計画の想定が甘すぎるのです。
受験校が少ない人にこのタイプは多いです。
シビアな状況を想定して計画を立てた人は④になり、そうでなかった人は②になります。
意外と多いのが③の失敗です。
共通テスト(センター試験)で過去最高得点を取ったのにもかかわらず、個別試験で大苦戦してしまう、というケースが結構あるのです。
共通テストで点数が取れたけど早稲田までは届かなかった、という場合は個別日程で早慶上智を厚めに受験する計画を想定しておく必要があります。
私大の個別の日程でも、どの時点で、どこが合格で不合格かによって、心理状況もだいぶ変わってきます。
1日単位で受験の進行にあわせて、様々な状況をシミュレーションしながら計画を立てる必要があります。
1つや2つ不合格が続くのは当たり前です。
3つ、4つと不合格が連続する中で次の受験をしに行かなければならないという最悪の事態を想定できている人がどれくらいいるでしょうか。
本番の入試問題はどのような問題が出題されるかどうか、ということがまったく読めません。
準備をして対策を立てたことが生きるとは限らないのです。
それとは逆に、ちゃんと計画を立てて布石を打っておいた結果、志望順位の高い大学の入試で相性の合う問題が出題されて逆転合格を勝ち取るということも起こります。
計画に救われるか、無計画に苦しめられるか、今この時期にかかっています。
後期の国公立大学の受験計画はきちんと組まれているでしょうか。
後期の大学は、受験のセーフティネットにもなります。
もし、私大が3月入試にまでもつれこんでしまった場合、2月の末から出願のある私大の3月入試は、どこも高い倍率になります。
逆に、2月の頭で出願を締め切る国公立の大学は、見かけ上の倍率は高いのですが、実質的な倍率は非常に低いところが多いので、こちらの方がチャンスになります。
苦しい受験が続いた末に、後期受験で逆転合格をした受験生は、必然的に計画に救われているのです。
自分の努力が生かされるかどうか、様々なケースを想定できていたかどうかということですべて決まります。
計画は必ず、「最悪の事態」を想定して組むようにしましょう。