伸びる生徒は「立体的」な時間の使い方をしている

試験前の授業を自習にすると、普段生徒たちがどのように勉強をしているのか、ということがよくわかります。

自分が注目するのは、「勉強の仕方」ではなく「集中力」です。

伸びる生徒は、自分の勉強に没入しています。

研ぎ澄まされたような驚異的な集中力で勉強しているのです。

自分は伸びる生徒は、「立体的な時間」の使い方をしているのではないかと考えています。

何にどれくらい時間を使っているか、というのを、1日24時間の円グラフで整理してみると、限られたパイをどのように配分するかが大切であるということがわかります。

実はそれだけではないのですが、まずは「平面的な時間」が大事です。

円の面積は勉強の成果に直結しますので、勉強時間の確保が大切です。

「放課後は学校で16:00から18:00まで英語と数学をやる」

「家に帰ったら夕食を食べて20:00~21:00まで社会と理科をやる」

「お風呂に入った後は、21:30~24:00までは第一志望の大学の過去問に取り組む」

といった感じです。

また、スキマ時間をかき集めて少しでも円の面積を増やすことが大切です。

「電車の中の時間が30分あるから今回のテスト範囲の世界史のテキストを一周しよう」

「駅から学校までの間が10分間あるから、英単語を毎回5個ずつ詰め込んで頭の中で反芻しながら行こう」

「歯を磨いている時間に洗面所の壁に貼ってある古文単語のリストを見よう」

こうした一つひとつの積み重ねで、円の面積を増やすことができます。

でも、これで終わってしまうと「平面的」にしか時間が使えていないことになります。

充分な勉強の成果を確保することは出来ません。

ここに「新しい軸」を加えます。

「高さ」を加えて、円柱として「立体的」に時間というものを捉えてみます。

円柱の体積は (底面積)×(高さ)で求めることができます。

この「高さ」しだいで、体積(勉強の成果)は実はいくらでも変わってきます。

「高さ」というのは「集中力」のことです。

だから、「高さ」というのは「深さ」と言っても良いですね。

この集中力という要素で立体的に時間を捉えることができるようになると、勉強の成果は何倍にもなります。

特に受験の直前期、驚異的に成績を伸ばす生徒はこの、「集中力」が全然違います。

受験の直前期に自習している教室に生徒を呼びに行く際、自習室の様子を見ると、ものすごい集中力で勉強している生徒がいます。

伸びる生徒は、ZONE(ゾーン)に入っている感じがするというのが、パッと見た瞬間にすぐにわかるのです。

こうした生徒はたいてい第一志望の学校に合格します。

共通テストまであと60日。

ここからは集中力の勝負です。

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